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My brother was a halfwit and he got on the old man’s nerves even more than H. W. Bendix with his“ Pastor So-and-so’s going to Europe… Pastor So-and-so’s going to open a bowling ally, “etc. “Pastor So-and-so’s an ass, “ the old man would say, “ and why aren’t the dumplings hot? “

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halfwit まぬけ、うすのろ、精神薄弱者
nerves(nerve) get on 〜‘s nerves  〜の神経にさわる、〜をいらだたせる
pastor 牧師、司祭
ally 盟友、同盟、見方


実際のミラーには妹がいました。halfwitの妹は南回帰線で登場するので、知っている人もいるかもしれません。ここではmy brotherとなっていますから、性別が逆転しています。以前、オルコットホテルについて調べた時に分ったことですが、実際にはOlcottではなく、Wolcottホテルだし、勤めていた電信会社の名前については言うまでもなく別の名前です。一見自伝的に見えるミラーの作品ですが、やはりこれは小説だということに留意しなくては何がなんだかわからなくなります。

So-and-soは何度か出てきてる、誰それという意味。old manは父のことです。文法的には楽ですねー。even more than は「〜もさることながら」こんなのを調べる時は英辞郎は便利ですねw 周囲の状況から考えると、ミラー自身がカソリックの友達にキモいと言ってる話(わが青春のともだち)もありましたし、彼の協会はプロテスタントなんでしょう。bowling allyはボーリングの会という意味で、allyという単語はアメリカの大学のサークルなんかでよく使われてますね。盟友会とかその手の言葉です。ここでは「ボーリングのつどい」としておきます。この話は南回帰線でも出てきたんですけど、そっちでも完全に馬鹿にしきってますw ここは知的障がいをちょっぴり負った弟を間抜け具合に神経を使うところです。be going toとwillの違いは、実際に準備を始めているのがbe going toのニュアンスの特徴でした。食事が冷めるという日本語の表現は感情や状況がこもっていていい表現なので、付加疑問文は逆転させ、「怒っていた」と付け加えることで苛立ちを表現してみました。


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弟はうすのろな男で「どこどこの司祭さまがヨーロッパへ行くんだって……どこどこの司祭さまはボーリングのつどいを始めるんだって」という間が抜けたことを言い、下手をすればH. W. ベンディックス以上に父の神経を逆なでにした。「『司祭さま』なんてただのクソだ。そんなことより、なんでジャガイモが冷めているんだ?」父はよくそんな風に怒っていた。


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